2013年7月20日土曜日

彼と彼女の関係が。 ユーレイって言ったら、やっぱり。9-1.→10.

9-1.彼と彼女の関係が。

まぁ、生きている時間を金額換算し、自身の価値を金銭化していくことで、人類世界が回っているなら、それはそれでいいのですが、最近、それに調子に波乗り悪乗りしちゃって、邪悪なる陰陽道の秘術『阿部埜彌玖珠』の封印が解かれてしまったことが懸念です。

比較的干渉できない立場にある私は、彼と彼女の関係が、魂の世界にも、波紋を起こしてくれるのじゃないか、と、少し期待をしております。まぁ、ぶっちゃけると神という立場的には、飢えて死のうが殺して死のうが等しく平等なんですが(笑)。救う救う全員救う。

10.ユーレイって言ったら、やっぱり。

最近は、昆虫も両生類も少なくなってきたが、東丸の住んでいるあたりはあまり関係ない。じーわじーわと何かが鳴いている。今日から、夏休み。二人は居間で、扇風機の前で涼みながら話している。

「だらだらと過ごしている間に、もう夏休みになってしまいましたが。」

「ダラダラしてないよ。テスト勉強は結構やったし。」

「しかし、暑くなってくると、夏なんだなーと。えい。」

「あ、こら。首が壊れる。」

幽霊が気温を感じるのか?と言われれば、私は幽霊になったことがないので分からないが、『夏』という概念的なモノが「暑い」という感情を呼び起こすかもしれない。扇風機の首を回転させていて交互に二人に風を送っているのだが、彼女が首を固定し自分にだけ風を独占しようとしているのである。ガッガッガッと音を立て、首が本来の動きを遂行しようとしている。

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